サインタイルの普及で見えてきた課題

サインタイル、オーダータイル、ピクトサインタイル、印刷タイル等の名称で公共施設の床や壁面など身近でリアルに利用されております。
モニュメントや案内板としても活用される様になりました。

過去には木、樹脂、金属などで作られていましたが、数年で経年変化が起きるという欠点がありました。

タイルは無機質のセラミックス製のため、以下の様な特性で永年安心してお使い頂け普及しています。
◇耐候性  屋外使用で起こる影響( 紫外線や熱、雨水の浸食作用、昼夜の温度変化など)にも、変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい。
◇耐熱性  高温にさらされても、変化しにくい。
◇耐腐触性  化学的、生物学的作用によっても、外見や機能が損なわれにくい。
◇耐塩害性  塩分が付着しても、劣化や酸化しにくい。
◇耐凍害性  水分の凍結・融解作用の繰り返しによっても劣化しにくい。
◇有害物質は含まず、環境にやさしい。

更に通路や歩道に敷設する場合には耐摩耗性や滑り止めなどを施し耐久性と安全性を確保しています。
ここで在来製法の説明とそこから見えてきた課題について触れます。

*在来製法
1.元のデザイン、ロゴデータからカラー画像を4色(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)に分版してシルク原板を製作します。
2.シルク原板から特殊なプリンターで、セラミックス顔料のシートを作ります。
3.生地となるタイルの上にシートを貼ります。
4.約800度以上の温度で焼成します。床面使用の場合は滑り止めとしてサンド(砂)タイルの表面に塗して焼成します。

*課題
1.1デザイン毎かつ後日増産時毎にシルク原板を製作するためのコストがかかる。小ロット品ではコスト増となってしまう。
精細な画像はシルク原板による網目(メッシュ)柄が透けてしまう場合があります。
2.セラミック顔料のシート作製工程に専門性(製版職人の確保)や柔軟性(デザイン等の追加修正)に欠ける。
3.シート貼りには手貼りによる均一化の確保と人手の確保が必要となる。
4.滑り止め加工の効果の劣化・無力化での対応が必要となる。(張り替え又は表面加工)

タイルラボのサインタイルは
従来製法の問題点をクリアした新しい製法にて制作を行っております。
詳しくはお問い合わせください。